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第153話 信じてくれるなら

Penulis: Aica
last update Tanggal publikasi: 2026-08-26 19:03:44

しばらくすると、さっき会っていたときと同じように、明るいテンションで夏希が訪ねてきた。

正直ついさっきまで言い合っていた一弥さんへの感情は、自分の中でまだずっとくすぶっているままだった。

だけど、夏希が来てくれたことで、一気にさっきまでとは違う正反対の明るい雰囲気に包まれる。

「はい! ケーキ。一緒に食べよ」

部屋の中に迎え入れると、夏希が持ってきた大きなケーキの箱を、笑顔で私に渡してくれた。

「ありがとう。 飲み物は、紅茶かコーヒーか何がいいかな」

「これ。フルーツタルトなの。このタルトに合う飲み物なら紅茶かな?」

「ダージリンティーとかはどう?  華やかな香りを楽しめる紅茶だから、フルーツタルトと相性いいと思う」

「じゃあそれで!」

私はティーポットにダージリンティーを用意し、持ってきてもらった大きなフルーツタルトを二人分お皿に取り分ける。

「お待たせしました」

リビングのソファーで座っている夏希の元へそれらを運び、早速二人でタルトを堪能し始める。

「ん~!  このフルーツタルトすごくおいしい!」

「これ結構人気あるお店のタルトらしくてさ~。せっかくなら今日いい仕事出来た杏華と、
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    しばらくすると、さっき会っていたときと同じように、明るいテンションで夏希が訪ねてきた。正直ついさっきまで言い合っていた一弥さんへの感情は、自分の中でまだずっとくすぶっているままだった。だけど、夏希が来てくれたことで、一気にさっきまでとは違う正反対の明るい雰囲気に包まれる。「はい! ケーキ。一緒に食べよ」部屋の中に迎え入れると、夏希が持ってきた大きなケーキの箱を、笑顔で私に渡してくれた。「ありがとう。 飲み物は、紅茶かコーヒーか何がいいかな」「これ。フルーツタルトなの。このタルトに合う飲み物なら紅茶かな?」「ダージリンティーとかはどう?  華やかな香りを楽しめる紅茶だから、フルーツタルトと相性いいと思う」「じゃあそれで!」私はティーポットにダージリンティーを用意し、持ってきてもらった大きなフルーツタルトを二人分お皿に取り分ける。「お待たせしました」リビングのソファーで座っている夏希の元へそれらを運び、早速二人でタルトを堪能し始める。「ん~!  このフルーツタルトすごくおいしい!」「これ結構人気あるお店のタルトらしくてさ~。せっかくなら今日いい仕事出来た杏華と、頑張ったご褒美として二人で食べたいと思ったんだ~」「……嬉しい」夏希の中で、私にそんな気持ちになってくれたことも、今二人でこんな素敵な時間を過ごせているのも、すごく嬉しかった。「──何か、あった?」すると急に夏希がそんなことを聞いてきた。「……え? どうして……?」「なんか浮かない表情してる」「私……、そんな顔……してる……?」「うん。うまく笑えてない」夏希がはっきり言い放った。夏希が来てくれて、普通に笑えてると思ってた。だけど、そう言われて、本当の心の奥底の部分は隠せていないのだと思った。「私。職業柄、顔を見ただけで、そういうのすぐわかっちゃうんだよね~」「顔を見ただけで……?」「そう。さっき、杏華、あんなにいい顔してたのにさ~。こんな短時間で、そんな顔になっちゃうなんて……、よっぽどのことがあったのかなぁって」夏希は優しくそう言って微笑む。一弥さんとは、全然わかり合えないもどかしさがずっと変わらないのに、夏希はさっき知り合って間もないのに、私の顔を見ただけで、そんなところまで気づいてくれる。そんな言葉にしなくても、気持ちをわかってくれる夏希に、ただ

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